「みくもそれ食べる!」
「これは李久の。美久のはもうすぐ出来るから」
「やだー!それがいい!食べる!」
「これ赤ちゃんのご飯だよ?美久は赤ちゃんじゃないでしょ?」
「あーっ、まんま!」
すでにスタンばっている李久がよだれを垂らしながら叫ぶ。
「ほらお腹空いたって言ってるから。お姉ちゃんなんだから我慢しなきゃ」
「やーだー!」
美久は地団駄を踏むようにその場で床に足を激しくドタバタさせる。
「お待たせ、李久。お腹空いたね〜」
お子様イスに座らせた李久に離乳食を持って行くと、喜びを全身で表現するように手足をバタつかせて笑顔を見せる。
その姿が可愛くてたまらない。