お風呂から出た頃には美久の機嫌も直っていた。 「ママお腹すいたー」 お風呂場からドタバタ走って来て、キッチンにいるあたしの足に絡み付く美久。 こういう時は可愛いって思うけど……。 「待ってね、李久に先食べさせちゃうから」 ちょうど目を覚ました李久に離乳食をあげようと器に盛ったところだった。 「李久にあげたらすぐご飯にするから、パパに髪の毛乾かしてもらってね」 「……やだっ!」 また始まった。 美久のイヤイヤ病が。