優は、優しくて、カッコ良くて、アタシの憧れだった。いつも、優を見つめてしまうアタシがいた。 
たまに、目が合うと微笑む彼の無邪気な笑顔が好きだった。 
アタシと優が日直だった日、二人でゴミを捨てに行った帰り道。 
「五十嵐、これあげる。」
優がポケットから何かを取り、手を開いて見せた。
『わぁ。四つ葉のクローバーだぁ!ありがとう♪』

優は、少し照れくさそうにして、 
「別にいいょ。五十嵐にあげるつもりだったから。」
その言葉に、二人とも顔が真っ赤になった。 
帰り道に、手を繋ぎながら帰ってきた。 
温かくて、ホッとする、貴男の手。いつまでも繋いでいたいって思ったよ。