「ええ、そうよ。本当はすぐ学校にいって、見せびらかしたかったんだけど、1日で別人のようになったら、周りがいろいろうるさそうだから、翌週まで休むことにしたの」

翌週でも、あの騒ぎだったので、次の日に学校へ来ていたら、嵐のような大騒ぎだったに違いない。

突然の告白に杏奈の頭は、真っ白だった。

「なんで、そんな大切なことを私なんかに話したの?」

気付くと、その疑問が口から飛びたしていた。

「そりゃ、最初は私だけの秘密にしておこうと思っていたわよ。でも願いが叶ったその日の夜に、マリア様が夢に現れたの……」

光子は、うっとりしたように、目を閉じて、その時のことを話しだした。