「あの!ありがとうございました!」

私はゴールした後深く頭を下げた。

「いえいえ、どういたしまして!」

その男子は爽やかでさらさらと黒のストレートの髪の毛に白い肌をしていた。

身長も180cmくらいでいかにもモテそうな爽やか少年だった。

「でも、なんで…大仏グッズなんて…」

「あぁ、俺の家は寺なんだ。」

そう言ってクスッと笑いながら「父さんにいつも持たされる。」と言った。

なるほど〜!!!!

「本当に助かりました!!!」

「どういたしまして!俺は2-Bの佐藤良太!よろしく!」

「あっ、私は「東城奈々子ちゃんでしょ?」

佐藤君は私の声にかぶせて言った。