椎名君がまた抱きしめてくれた。 優しく包み込むような優しさで。 そして優しく私の頬に触れ、 「痛かったろ?大丈夫か?」 覗き込むように聞かれた。 私はもう恥ずかしさと緊張で大パニックを起こしている。 「顔赤いぞ?熱か?」 そう心配そうにつぶやく椎名君にあたふたとしてなにも言えなかった。