午後の授業も終わって
ハノンは春馬椿を探していた
教室や下駄箱、正門近くを
探してもいなかった…
『帰っちゃったかな…』
また、ハノンの小さな独り言がでてします…
『もういいや!』
そういって、気持ちを切り替えて
帰ろうとしたら…
『お待たせ』
目の前に
春馬椿がいた…
『お、遅かったね…』
『部活にちょっと顔出ししてきた』
『か、顔だし?』
ハノンはネットの顔だしだと思っている
『そうだよ、お前とデートするために顧問に休むっていってきた』
『ふぅーん、そ、そうなんだぁ…』
(えっ?なにこいついま私とデート?って言ったよね?)
頭の中でなんかいも “デート”という
単語が頭から離れない…
『遅くなると行けねぇし行くぞ!』
また笑顔で言ってきた
そして、春馬椿はハノンの左手を優しく握った…
『ちょっ!』
顔を真っ赤にしてハノンは手を振りほどいた…
『手繋ぎたい…だめかな?』
可愛い…
素直にハノンはそう思ってしまった…
『だ、だめ!手を繋ぐのは付き合ってる男性としかしないの!』
顔を真っ赤にしてそうハノンはいった
『わかったよじゃぁ、行こうか!』
『えっ…どこにいくの?』
『つけばわかる』