(落ち着け私!相手は私の嫌いなやつ…そうよ!嫌いなやつなのよ!)
一人で納得していたが
ずっと春馬椿のことを考えていた
『ハノン?帰ってきたの?』
ハノンの母がそう言ってきた
『お母さん…た、ただいま!』
『夜は危ないんだから…あんまりおそくならないで』
『はぁい…』
ー次の日ー
朝に学校に向かっていた
学校の下駄箱前で重いため息をしていた
教室に入るって考えるだけで
何故心臓が変になる…
『私らしくない…』
『よっ!おっはよーハノン!』
『うひゃ…!』
『うひゃってなんだよ…お前声優目指してんのか?』
そう笑いながら話しかけてくるのは
春馬椿だった…
『目指してない………おはよう…』
『なぁ、昨日のことなんだけど』
ハノンは聞かれたくないことを聞かれそうになっている気がする…
『昨日なんであんな逃げるようにして家に入ったわけ?』
『いや…意味は特にない…』
『ふぅん…頭ポンポンされて心臓壊しちゃったかと心配したぜ 笑』
『壊れないし…あんたじゃ壊せない』
『じゃぁ、今日放課後俺に付き合えよ』
えっ……