夜の8時になって
また家まで送ってもらった…
『ありがとう…送ってくれて』
そうハノンはいった
『好きな女をおくるのは当たり前だ』
笑顔で春馬椿が答える
『じゃぁ、またな!おやすみいいい夢見ろよ!』
『ありがとう!春馬君もね!』
『椿でいいよ!』
そう残して春馬…椿君は帰っていた
私は椿君がみえなくなるまで
小さく手を降っていた…
ガチャッ…(ドアを開ける音)
『た、ただいま…』
『ハノン!何時だと思ってるの!』
お母さんの怒りは爆発的だった…
『ご、ごめんなさい…でも私にとって大事な用事だったの…』
『んもぅ、高校に入学してから元気ないし…ご飯も食べないし…どうしちゃったの?』
お母さんは怒りから心配になっていた
『んー、テストが心配なんだよ…』
『そうかしら?ハノンずっとため息して何か考えてはため息…ずっと外をみて…恋でもしたの?』
恋…?
私ってそんなにため息してたかな?
そんなに外みてたかな?
そう思いつつ
『私は恋してないよ』
そう言って目の前の階段をいきよいよく
のぼっていった。
一人で部屋で体育座りしながら
毎日聞いてるラジオを聞いていた
ーラジオー
『今夜もやってきました!スペシャルコーナー!今回は恋に悩んでる学生さんのお話です!』
毎晩やってる“スペシャルコーナー”
今日はあまりききたくない恋のコーナーらしい。
『東京都に住んでいるペンネームラッキーさん! いつもある彼のことを考えていて彼に会うと胸がドキドキしたり
もっと一緒に居たくなりますこれって恋ですか?なるほどなるほど…』
ハノンは思った 私の同じ状況の人だ…
ラジオ『それは絶対に恋ですね♪私もそんな青春あったなぁ 毎晩家まで送ってもらって離れると少し寂しくなってでも学校だとドキドキしたりする…うんうん!
間違いなく恋ですね♪ …』
恋なんだ……
そう思った途端椿君の顔を思い出す…
『彼のこともっと知りたい』