『ユウキー!!!!!』


遠くから俺を呼ぶ声がした

…?この声は……………


カ、カオリ!!!!!!!!


『ハァ…ハァ………ユウキ!』


突然現れたカオリは必死に息を整えていた


なんだか久しぶりに会った感じ…………

って!そうじゃなくて!


『な、なんでカオリが?』


『なんでって私もここの住人だもん』


え…………まじかよ


ずっと連絡が取れなかったカオリが今目の前に居る


あの不思議な電話の謎がようやく繋がった


カオリは俺より5日前にここに来たらしい


何にも分からない俺はカオリが
ここに居る事に少しホッとしていた


ふっと後ろを振り返ると、ミノルの姿はもうどこにもなかった


…ど、どこ行ったんだ?


『あっ!登録管理所行った?』

カオリは思い出したように声を上げた


『登録…管理所?』


『うん、教えるから付いて来て!』