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メグと別れて九番街を出た

一歩……一歩と足が前に進む度、歩く速さが早くなる
……………………
………ッ!!

俺は勢いよく地面を蹴って走り始めた

ハァー…ハァ……

俺はどこに向かって走ってるんだ……?
自分でも分からない

でものんびりなんかしてられない


立ち止まってなんかいられないよ

ハァー…ハァ………

だんだんと高鳴っていく鼓動、ただ前へ……

ひたすら前へ………………………
ハァ…………
ハァ…


こんなに走ったのは久しぶりだ………
いつ以来だっけ……

こんなに夢中になって走った最後は……いつだっけ…


“僕こんなに楽しかったのは生まれて初めてだよ”


“じゃぁこれからいっぱい楽しい事しようよ”


ハァ………ハァ………

走りながら蘇ってくるミノルとの思い出


“おばちゃん……
この絵ここに飾ってもらってもいい……?”


“もちろんいいよ”


“ありがとう……”


“いいのか?自分で持ってなくて”


“だってこの絵は証だから……僕がここに居たという証”


ハァ………………
ハァ……………


ハァ………

肩で呼吸をしながら、走る足を止めた

………………