叫び気味に言った、高瀬の声が、雪の降る住宅街に響いた。
私たち二人とすれ違おうとした、知らないおばちゃんが、驚いたようにこちらを振り返る。
でも、それに愛想笑いを返す余裕なんてものは、私にはなかった。
だって、私を見つめる高瀬の顔が、
------この上ないくらい、真っ赤だったから。
・・・これって、つまり、そーゆーこと、ですよね。
プチパニック寸前の頭の中で、ひとつの可能性を見出す。
もし、これが、勘違いじゃなければ。
私の恋はまだ、終わってないのかもしれない。
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