「でも、なんでいきなり肉まん?」 私は手元の肉まんにふーっ、と息を吹きかけながら聞いてみた。 「・・・・・むかし、さ」 高瀬の緊張したような声。 その予想外の声色に、私は内心驚きながらも「ん?」と返事をする。 「言ってたよね、園田。 こーゆーのあこがれるって」 「・・・んん?」 「中3の時。テレビ見ながら言ってたでしょ」