「・・・あつっ」 「ははっ、もう少し冷ましてから食べたほうがいいよ」 「先に言ってよ。高瀬があんまりおいしそうに食べるから・・・」 「ごめんごめん。でも俺は熱いうちに食べるのが好きなんだよ」 いたずらっぽく言う高瀬。 私が少し睨んでやると、高瀬はちらっと舌を出して笑った。 少し。 ほんの少しだけ、こうして隣を並んで歩くのも悪くないかな、 なんて思ってしまった。