あ。



そこでようやく私は右手に、さつまいもチョコレートを握ったままだったことに気がついた。




・・・もしかして、今まで私はチョコを握ったまま突っ立ってるおかしい女子高生と見られてたのか?




「さつまいもをチョコに・・・それ、おいしいの?」


「高瀬。さつまいもをナメちゃアカンで」


「あ、え、はい」


「分かれば、よろしい。」



よくわからない会話をしながらも、私はチョコをもとあった棚に戻しておいた。



「あ、この肉まんは園田の分な」


「ん、ありがと」