「あぁ………あなた方が救世主だと断言できる理由は2つあります。」

あ、ちゃんとあるのね。

「1つ目は、来た日に関係あります。あなた方がいらっしゃったのは満月の日ーーそれも、紅い月の日。」

紅?赤じゃなくて紅?

「次に、色。」

色!?私の肌がちょい黒いとか!?

「…………違います。肌の色ではありません。」

へぇ。ってちょっと待った

「なんでわかるのっ」

「声に出てたっつーのいちいちうるせぇ」

はい、すみませんでした詩音様。

「色というのは……髪ですね。あと目。皆さん茶色の混じった黒ですから……日本人ですよね?」

「どうしてわかるのぉ?」

「私、何回か行ったことがあるのですよ。多大な労力がかかるのでかなりツラいですけど……」