「あっ!あいつ去年100㍍走で優勝した…確か…」沙央理が考えてる真っ最中に

「翔太!」私は本能で突然立ち上がった。

「しゅうも知ってたの?かっこいいよねぇー」

沙央理の言葉何か耳に入らなくて何かに操られるように私はトラックに引き寄せられた。

「よーい」〈バン〉

ピストルの音とともに走り出す…
頑張れ…私は胸に当てた拳をぎゅっと握った。