千里saidー

「ぅ……」

「あ、おはよう千里ちゃん♪」

意識を取り戻すと、平田君らしき声が聞こえてきた。


「ひら……た君?」

周りに複数の男達が。

何……?


「ひら……た……君?」

私の声は震えていた。

怖い……

そんな感情が私の中でわいた。


「ごめんね、千里ちゃん。少しの間ここにいてね。千夏が祐助と婚約の発表するまでクスッ」

え……
今なんて……

千夏……?
千夏様が……また何かするって言うの……?

祐助と……婚約?


「じゃあね♪千里ちゃん」

「ちょ、ちょっとま」
カチャ

どこか分からないところにいきなり閉じ込められた私は恐怖しかなかった。


祐助と千夏様が婚約……?