「祐助!」

りかがいきなり大声を上げた。


「りか、知ってるの?」

「知ってるも何も私のいとこの亀本祐助だよ!」

「へ、へぇ。あ、あの、私の執事、なんですか?」

「執事に敬語使うなよ」

「え、あ、う、うん」

なんだか怖い人だな……。

「ごめんね、こんな態度で。でも本当はそんなに怖くないから安心して♪」

「う、うん」

りかの耳打ちに戸惑いながら返事すると、ふと祐助さんのほうを見た。

綺麗な長い睫毛に整った髪の毛。

顔立ちは素晴らしく、カッコイイ。
私、この人とうまくやっていけるかな。



「で、私の執事は!?」

りかはなんかテンション高いし(笑)

「あぁ。もうすぐ来るはずだけど……あ、来た」

祐助さんがそう言うと、向こうのほうから何故か笑顔の男が私達に近づいてきた。