「汐音だって付き合えばいいじゃん。
ほら、毎日ひっきりなしに告白されてるっていうのに。」


「そうだけど、、、」



そうだけどさ、あんなに告白されても、誰も私の中身なんか見ちゃいない。



自慢してるわけじゃないけど、告白してくる人も、「一目惚れしました‼︎」って人が殆ど。


あ、この人、私のこと中身で見てくれてるのかな。


なんて思っても、最後には見た目に辿り着く。



ましてや、ピンと来る人なんていない。



だから付き合わない。



ただそれだけのこと。


告白されるたび断ってきた私って、最低な女?


そうかもね、、、



あ、でもそういえば、1人だけ、、、1人だけ私のことを中身で見てくれた人がいたっけ。



ーーーでもその人だって結局同じ。人なんてみんなおんなじなんだよ、、、



「・・おね?汐音?だいじょぶ?」




「あ、うん。」



やだな。私。



このことはもう思い出さないって決めたのに…