「紅葉?なに飲む?」


ただいま、台所にてお飲み物準備中でございます。


「私、ミルクティー。」



「わかったー。」



紅葉、最近ミルクティーばっか飲んでるもんね。



それと、水瀬さんはアイスコーヒー、っと。



「それ、蒼の分?」



「そうだけど。」



え、水瀬さんアイスコーヒー好きだったよね?



「よくわかったね、蒼がアイスコーヒー好きだって。」



「ま、まあね。」



あなたから聞かされる惚気のせいで。




これも結構役に立つもんだわ。




「蒼〜♡飲み物持ってきたよ〜♡」



ガチャリとドアを開ける。



「ん、ありがと♡」



あら、ラブラブですこと。




語尾にはハートマークつきで。



飲み物をこぼさないように、そっとノートとワークを広げる。



そしてなぜか、、、



「私だけ距離離れてない?」



テーブルの1辺に2人がいて、その向かいの1辺に私がいる感じ。




「ご、こめんなさいね。」



い、いや、



「いいんだけどさ、全然いいんだけどさ。教えてもらう時私がそっち行くから大丈夫だけど。」



どうぞイチャイチャしててください?