「今私達のクラスの男子、バスケやってるとこだけど、応援行かなくていいの？」
「あー、私達のクラスなら行こっかな。」
「じゃあ一緒行きましょ。」
ーーーダンダンダンダン
「きゃぁぁっ！遥樹(ﾊﾙｷ)さまぁ〜♡カッコいいっ‼︎」
「富谷(ﾄﾐﾔ)さんっ！頑張ってー！」
体育館はダンク音と女子の歓声で溢れかえっていた。
「さすがね、富谷って人。」
「ねぇ、富谷、って誰？」
なんか聞いたことあるけど、、、
「え、知らないの？あんた学園の王子様くらい覚えときなさいよね。しかも私達のクラスの人よ？」
「お、王子様⁈」
「そうよ。富谷遥樹はね、学園の王子様、って呼ばれてんの。」
え、へぇ、、、知らなかった。
しかも同じクラスだったなんて。
元々あんまり興味ないんだけど。
ーーーガコン！
「カッコいいーーーっ！」
ずば抜けてかっこいい男子がダンクシュートを決める。
ふうん、あの人が富谷遥樹、っていうんだ。
同じクラスって言ってたけど、どうりで私達の味方してるわけね。
「ダンクシュートを決めるなんて、さすが遥樹さまね♡」
遥樹「さま」、ね。
