パタパタと走っていった沙紀ちゃん。 走ったらダメって言ったのにな。 クスクス笑う。 けど相変わらず顔は無表情だ。 心の中で感情は溢れ出てるのに、顔は無表情なんてね… けど、沙紀ちゃんといると心の固まっている氷が温かくなるような気がする。 『…さて、屋上に行きますか。』 1人呟き屋上にむかう。 …このあとおきる事も知らずに。