私は、友達とほざく奴が大嫌いだ。
いや…誰に対しても好きだと言う奴…
というか、人間が大嫌いだ。
「あいつって、名前なんて言うんだっけ?」「教室で裁縫とか、馬鹿じゃん」
会話なんて聞こえない…聞かないのが利口だ
「こんなとこで裁縫とか、馬鹿?」
話しかけてきた人を無視して、手を動かす
「無視してんじゃねーよ」
その人は、私の手から布を奪った
…最悪。汚い手で触りやがって…カスヤロー
私は、仕方なくその人を見た。
「何?言いたいことあんの?睨んじゃって。でも、怖くないよ~」
彼らは、奪い取った布を…私の目の前で踏みつけた。
…はあ?ふざけんな。私がどれだけ大切にしてるやつだと思ってんの
そう思った瞬間、とっさに手がでてた。
布切りハサミを彼の首筋にあてていた
「ふざけんな。貴様が何したかわかってんだろーな。とっととうせな、カス」
布を手に取ろうとすると……
「駄目じゃん?こんなことしちゃ。妖精なんて可愛い名前なのに♪ねっ?」
…はあ?誰?妖精じゃなくて、葉星だから。
なんなのこいつ。
「ほっといて。誰だか知らない奴に言われたくないし、名前くらい間違えないで。
ってか、呼ばないで」
布を奪い返し、作業を続ける。
「俺のこと、知らないの?」
なんなのこいつ。訳わかんないし
「知らない。だから、話しかけないで」
そのとき、クラスの女子が騒ぎ出した。
「ねぇ、あそこに居るの和音くんじゃない?珍しくクラスに来てる♡」 
「なんで、あんな奴と一緒にいるのかな」
「あんたのせいで、目立ってるんだけど消えてくれないかな。私、こういう行為嫌いなのわかるでしょ」
LHさえ終われば、帰れる。
「俺、鈴木和音。隣のクラス。よろしく、葉星ちゃん」
ちょうどいいタイミングでチャイムが鳴った