『陽恋歌くん!!』

看護師さんの少し怒ったような声が聞こえた。

『うわっ!』

陽恋歌はふざけて大袈裟なリアクションをとった。

『叶恋ごめんな!また!』

陽恋歌はゆっくりと病棟に向かって行った。

『入院してるんだ。』

病棟に向かう彼の顔は別人のように苦しそうだった。

思わず

『陽恋歌!またね!』

と大きな声で叫んだ

陽恋歌はまた子供みたいににかっと笑って大きくてを振った。

看護師さんは私に気付いたのか、深くお辞儀をされた。


その瞬間いつもの生活に引きづり戻された気がした。