【結香side】
「で?どうしたの?」
「保留にしちゃった…」
「やっぱりね~。友達から恋人って難しいのよね……」
ミルクコーヒーを一口飲んでこたえる千秋。
鈴城の告白の件を話すために、放課後二人でカフェに来た。
はぁ~………気まずい……。
鈴城は普通に絡んでくるけど、なんせ告白から軽く1ヶ月は立ってるもん。
「鈴城から告白のことについて何もないの?」
「うん……。文化祭の日から一切触れられない」
「マジ!?鈴城もダメだなぁ。男らしくないよ!」
「どうしよう……。でも、返事待ってるって言われたからしないとアレだし……」
「そうだよね~」
二人で顔を見合わせて苦笑。
鈴城のことは友達として好きだけど、恋愛としては………
考えられない。
「ま、鈴城に言われるの待と?」
「そうする……」
「告白されたから付き合うってゆうのが、結香は嫌いなんでしょ?」
「その通り。相手に申し訳ないもん……」
冷めかけたミルクティーが、妙に甘く感じた。