教室に戻ってから、トイレで制服に着替えて帰る準備をした。


今日は部活ないし、久しぶりに早く帰れる~!


それにしても今日は文化祭マジックのおかげなのか、変わったことあり過ぎだよ……。



「結香」

「え?と、橙磨!」


目の前には、ニコニコした橙磨が立ってた。


彼女と帰らないのかな?


「一緒に帰ろうと思って待ってた!」

「彼女はいいの?」

「アイツ友達と遊ぶって。俺、一人の帰り道は暇だし」

「そっか……。じゃあ、帰ろっか!」



橙磨とバスに乗ってても、いつもの様に会話が弾まない。


それはきっと、鈴城に告白されたことで頭がいっぱいのせい。


「どうした~結香。嫌なことあったか?」

「ううん……。あのさ!もしも……もしもだよ?」

「おぉ」

「あたしに告白されたらどうする?幼なじみじゃなくて、友達同士として!」

「即オッケー」


きょとん顔でサラッと言う橙磨にびっくり。


「だって俺、女の子から告白されたら基本的に断んねぇもん♪」

「……橙磨に聞いたあたしがバカでした」



どうしようかな~………


悩むよー………。