教室に入ると、女子はみんなメイド服や着ぐるみなどなど………
コスプレしてるから目立たない。
けど、やっぱり恥ずかしいなぁ~……。
「何下向いてんのよ~!可愛いから大丈夫♪鈴城達に見せに行こう!」
「もう待ってよー!千秋ー!」
「鈴城~!見ろ!そこの男子達!どうさ~♪」
千秋の言葉で鈴城を取り巻く他の男の子達が振り向いた。
「おー!」っと意外にも好評価!?
ホッと一安心してると鈴城があたしをジーっと見てくる。
に、似合ってない…?
「可愛いじゃん姫川!」
「マジ!?ほんとにっ!?」
「マジで!あ……今日、化粧してる?ピンクのリップ」
「え!分かってくれる?」
「俺、姉ちゃんいるから!それに、似合ってて可愛い」
くしゃっと笑って、またその男の子達のところへ戻ってった。
ヤバイ………超嬉しい!!
まさか「可愛い」なんて言ってもらえると思ってなかった………
嬉しさでニヤける顔を隠しつつ、テンションが高まって廊下に出た。