誰と売ろうが結香の勝手なのに、モヤモヤとゆうかムカムカとゆうか………
複雑な気分にさせられる。
これは多分、幼なじみが他のヤツらといるようになったからだ。
気にすることないのにな。
「売り歩きしてるんだったらさ、うちのクラスのお菓子買ってよ!」
「結香が俺のクラスの買ってくれたらの話な!」
「ケチ~!彼女にお菓子の一つでも奢るつもりでさ!」
「言っとくけど、愛理には全額奢ったこと一回もねぇの!」
「へっ?嘘でしょ?」
「ほんと。飯食っても割り勘、コンビニでも割り勘」
奢ってやるのは結香ぐらい。
多分、愛理にはジュースの一杯も奢ったことないと思う。
なんで彼女には奢らないかって?
それは………
「なんで奢ってやらないのよ~」
「別に関係ないじゃん」
「だって!あたしには奢ってくれること多いでしょ?」
「……結香の喜んでる顔好きだから。で、お前には奢ってる」
言った瞬間、林檎みたいに真っ赤になる顔。
照れた顔もそこそこ好き。
「バ、バカ!なっ、何言ってんのよ!もう!」
「いって!」
頭叩かれて終了~。