洗濯機にユニフォームやらTシャツやらを突っ込んでると出て来やがった………


パンツ!!


しかも、結構派手な柄パン。


これまであたしにやらせる気!?


「ちょっと橙磨~!!来て!」

「なんだよ~……」

「アンタ……パンツぐらい自分で片付けなさいよっ!」

「とか言いつつ、俺のパンツ触れてるじゃん!つーことでよろしく♪」

「よろしくじゃないわっ!!」


ほんとなんなのよ~!


一人じゃ何も出来ないわけ!?


結局、下着類は本人に洗濯させた。


あたし橙磨のお母さんでも、お姉ちゃんでもないただの幼なじみだよ!?



「ほんっと有り得ないし……」

「何が?あ、チョコ食うか?」

「チョコ食う。てか、橙磨は一人暮らししたらどーするの?」

「今の時代は便利な携帯があるので結香を呼ぶ。はい、あーん」


口を開けると、甘くてほろ苦いチョコの味が広がる。


あーん……してもらっちゃった。