なんて橙磨の優しさに感動してるのも束の間、食器を片付けてすぐ部屋に戻った。


それからは各自お風呂タイム。


静乃さんはやることあるから~と言ってあたしに先を譲ってくれた。



チャポン……と湯船に浸かれば一気に疲れがにじみ出る。


合宿って思ってた以上にツライよ~……。


もっと楽しいと思ってたのに……。



スッキリした気分でお風呂から出れば、ノートにバスケ部の記録をしてた静乃さん。


後輩のあたしがやらなきゃじゃない!?


「し、静乃さん!あたしやります!」

「気持ちは嬉しいわ、ありがとう。でもね、これは上級生がやるルールなの」

「そうなんですか……」

「だから、私が引退したらお願いね」


チラッとノートを覗くと、バスケット用語がたくさん!


こ、こんなに覚えられません!!


「逆上せたら困るわよ。下に自販機あるから飲み物でも買って来たら?」

「そうします!あの……何か出来ることあったら言って下さい!」

「ありがとう。優しいのね、結香」



静乃さんの笑顔は男子だけじゃなく、女子までをも虜にする!


キレイで羨ましい~!