ガタッと音を立てて、落ちてきたペンギンのぬいぐるみ。
すごいよ!!
たった2回で取ったよ!!
「鈴城、UFOキャッチャー得意なの~!?」
「かなり得意♪元カノが、ぬいぐるみ大好きでさぁ~。ゲーセン来る度取ってやってたら得意になった!」
「元カノ……そうなんだ…」
「お、何~?元カノってワードにちょっと妬いたっ?」
妬いてはないと思うけど……
鈴城から元カノの話出るってゆう複雑感。
「そこは否定すれよっ。冗談だから悩むなバーカ!」
「ええっ!冗談なの?」
「妬くか妬かないかは冗談だよ。元カノの話はホント。懐かしいなぁ~」
やっぱりまだ未練あるのかな…?
でも、鈴城の彼女だったら幸せだろうね。
見た目はチャラいけど、内面は意外と真面目で優しいし。
むぅ~………なんだこの複雑モヤモヤ感は。
あたしは、ペンギンのぬいぐるみを抱きしめて叫んだ。
「鈴城~!!ペンギンありがと!」
「声デカ!聞こえるっつーの!」
ベシッと頭叩かれました。