あたしはイチゴミルクのアイスを鈴城に奢ってもらって、千秋は日向くんにアイスを奢ってもらったみたい!


ん~……冷たいー!!


「うまっ!めっちゃうまいー♪」

「おー!それはよかった。姫川ってアイス好きだよな~ほんと」

「むしろ、アイス嫌いな人いないよ。鈴城も好きでしょ?」

「普通に好き!」


あたしの好物は、アイスとメロンパン。


この二つがあれば何もいらないわ!!



アイスを食べて、ゆっくりぶらぶら喋りながら歩く。


すると向かいからガッツリと見覚えのある顔と聞き覚えのある声。


「結香~!!」

「あ、橙磨……」


あたしにぶんぶん手を振ってくる。


その隣には、面白くなさそうな顔をした彼女の愛理ちゃん。


デート、か………。


愛理ちゃんに申し訳ないって思いながら、苦笑気味に手を振ると近付いて来た。


うわ………彼女いるのに気まずくないの?


どうしよう………。



「姫川、行くぞ!」

「え、あっ、鈴城…!」

「もう、日向と藤野の二人でゲーセン入ってった!置いてかれっぞ♪」

「ヤダヤダ!」