いつもよりメイクは濃いめで、ピンクのリップを塗った。


ん、いい感じ!


千秋と二人で女子トイレを出て、小走りで下駄箱に行く。


「お待たせ~♪どうどう?良い女になったでしょー?」

「知らねぇよ!ったく、時間掛かり過ぎ!」

「鈴城には分からないでしょうね!どうかな~日向くん♪」

「千秋ちゃんも結香ちゃんも可愛い♪」

「ほらね~!」


いつものテンションに、さらにかさましされてる千秋に呆れる鈴城。


やっぱり日向くん女の子慣れしてるっぽいもんね~………。


可愛いって言われて悪い気はしないけどさ。



前を歩く千秋と日向くんの後ろを、あたしと鈴城が歩く。


とりあえず、今日は駅前でぶらぶらするって言ってたっけ。


「すげー暑い!姫川暑くね?」

「ものすごく暑い!アイス食べたーい……」

「あ、俺も!じゃ、アイス食うか!」

「食う!」


ラッキー♪


ちょうど、駅の通りにアイスが売ってる。


どのアイス食べよっかなー?


「姫川好きなの選んでいいよ。アイスぐらい奢るし!」

「え、いいの!ありがとー♪」


今日の鈴城めちゃくちゃ優しい!