食後は二人でテレビを見て、まったりする時間。
あたしの定位置は日向くんの足の間。
胸に寄り掛かり、背中を預ける。
だけど、そろそろ帰らなきゃダメな時間だよね……。
時計は夜8時半を指していた。
「日向くん。あたしそろそろ帰ります!」
「帰っちゃうのー?」
「…はい!だって、明日も日向くんは大学あるでしょ?」
「あるけどよ〜。土曜日じゃん。泊まってけば?」
「良い、の?」
遠慮がちに聞けば、ふわっと笑って大きく頷いた。
じゃあ、お泊りしたい。
普段一緒にいられない分は、こうゆう時に補いたいの。
「パパかママに連絡入れろよ」
「ママにメール完了です!彼氏のお家に泊まるって!」
「うわっ!なんか、俺めちゃくちゃ恥ずいわ!」
照れながら、あたしのことをぎゅーっと抱きしめ離さない。
あの時、勇気を出して結香さんに協力してもらって良かった。
諦め掛けてた恋が見事に実ったから。
「華奈〜!大好きだっ」
「あたしもです」
今のあたしはとても幸せです!
END