リベンジを心に誓って、あたしは買い物を済ませてから日向くんちへ。
あ、言ってた通り留守。
キッチンを借りて、7時に間に合うように作った料理。
日向くんの好きな和食です。
7時少し過ぎに聞こえてきた鍵の開く音。
「お、華奈来てる〜!」
「お邪魔してます!日向くん、おかえりなさい…」
「なんか幸せだな!出迎えてもらえんの!しかも、良い匂いするし!」
「ご飯作ったの!良かったら食べません?」
「食う〜!」
嬉しそうな顔で、あたしの作った上手じゃない料理を見る。
なんだか好きな人に食べてもらえるって、すごく嬉しい。
「うまーい♪華奈って料理上手だな」
「日向くんには負けますよ」
「いやいや、全然勝ってる!マジでお嫁さんにほしいな〜」
「日向くんのお嫁さんに立候補させて下さい!」
「むしろ華奈のために空けとく」
サラッとそんなこと言うなんて……
カッコ良過ぎて、あたしの心臓が一気に高鳴る。
年上の日向くんから好かれたくて頑張ってるけど、その分たくさんの愛情をくれてます。
……素直に嬉しい。