日向くんが帰宅したのは1時間半遅れの2時半。


遅いかもです……。


退屈で寂しかった。


けど、日向くんに迷惑かけたくないから笑って出迎えた。


「おかえりなさい!日向くん」

「ただいま〜華奈!おいで!」

「ん〜……日向くんあったかい…」


あたしの好きな場所。


それは日向くんの腕の中。


心まであったまる。



リビングであたしが、二人分のココアを淹れる。


すると部屋着に着替えた日向くんが、あたしに手招き。


なんだろう?


「華奈にプレゼントがあります!」

「なんでしょう?」

「手、出して!」


手の上に乗せられたのは、可愛らしい鈴の付いた鍵。


鍵がプレゼントなの?


「これは…?」

「俺んちの合鍵。いつでも、来いよ!寂しいんだろ?」

「日向くんありがとう…。好き過ぎですっ」

「喜んでくれて良かった〜!合鍵作ってくれる場所探すの時間かかったし!」


それで帰り遅くなったんだ……。


たまらなくなって抱きついた。