【華奈side】



あたしには、ものすごくカッコ良くて優しい年上の彼氏がいる。


だからこそ感じる距離感。


もっと日向くんの近くにいたい……。


同い年なら……なんてことを考えながら隣でスヤスヤ眠る彼の髪を撫でてみた。


ふわふわの金髪。


あたしが出会った頃からずっと金髪だもんね。


たった一つの年の差がもどかしい。



朝目覚めると、あたしの隣に日向くんは眠ってなかった。


残るのは特有のダルさだけ。


ちょっと寂しい……。


寝室のドアを開けてすぐのリビングを覗いても、いる様子はなくて……


テーブルに朝食と置き手紙が一枚。


『1時まで大学にいる 日向』


超走り書き……。


急いでたのに、あたしの朝ご飯準備してくれたんだ。


ありがとう、日向くん。



朝ご飯を食べてからは、日向くんが帰るまでひたすら時間潰し。


テレビも飽きてきた………。


1時過ぎたのに!


帰って来る様子が全くないんだけど。