なんだかんだ、ダラダラと二人で過ごしてたら夜7時を回った。


外はもう真っ暗だ。


そろそろ華奈を帰らせるか……。


親だって心配するに決まってる。


俺は車の鍵片手に立ち上がった。


「華奈。帰る準備しろよ〜。送ってく」

「帰りたくないです…」

「わがままダーメ!パパとママ心配してるぞ?」

「泊まりたい。だって、明日土曜日だよ?部活も休みなの!」


華奈の本気わがまま発動!


ごねるように俺の腕を掴んで、離れないから甘くなる。


「…ちゃんと連絡入れとけよ」

「うん!分かりましたー!」


車の鍵をテーブルに置いた。


俺だって華奈と一緒にいたいんだ。


こんなのダメだって思ってるのに、俺は甘やかす。



泊まると決まってから、華奈が作ってくれた飯食って風呂入って寝る準備。


俺のベッドをゴロゴロ一人で占領する。


「俺のベッドなんですけどね、華奈チャン」

「ここで寝るんです…日向くんと一緒に寝るの〜…」


あ、半分寝てて寝ぼけてる。


こんなとこも可愛いな。