7時半に自主練も全て終了。
いつもの自主練メンバー達で、ボールとか片付ける。
その自主練メンバーには期待のエース格悠矢もいるわけだ。
「橙磨さん!俺が片付けとくんで、先に着替えてて下さい」
「いや、それは悪い。先輩だからってそこまで卑怯なことしねぇよ!」
「だって待ってる人いるでしょ?」
悠矢の視線の先には、体育館の出入り口で待ってる結香。
確かにそうだけど………
部活と彼女は別。
「メリハリは付けねぇとな!」
「そうですか……」
「悠矢こそ、モテるんだから彼女でも作れば?」
「好きな人はいるんですけど……彼氏がいるので諦めてます」
「…そっか」
迂闊に悪いこと聞いたっぽい。
普通に考えれば、分かるはず。
こんなにイケメンで性格も良いヤツが、彼女作らないのはそうゆう理由じゃん。
悠矢が好きな女って、どんな子なんだろうな〜。
ちょっと気になる。
「…俺、橙磨さんには勝てませんよね」
「ん?なんの話?」
「いえ、なんでもないです!」
これで、好きなヤツが結香だった時は笑えないぞ!