後輩に悟られるなんて、俺も先輩名乗るにはまだまだダメだな。
はぁ〜………
ガチで悩みの種過ぎるぞ、京花。
俺には結香がいるんだから手早く諦めてほしいのに。
つーか、むしろ結香以上に良い女っていないと思う。
なんて一人で考え込んでると、結香が俺のTシャツの裾を引っ張った。
仕草可愛い……。
「橙磨。シュート練習の記録するから、3年生集めて?」
「分かった!3年集合〜!!」
「ありがと」
笑顔とかマジ癒し。
結香が記録係として見てるせいか、シュートの成功率上がるもん。
フリースローラインから、ガンガン入る。
「えっと……橙磨の次は…。日向くん!次お願いします!」
「はーい♪華奈ちゃん!俺のシュート見とけよ!」
「はいはい。日向くんのことちゃんと見てますよ」
「いっくぜ〜♪」
でも、シュートの面だけで言ったら日向には負けるな〜。
アイツ、スリーポイントのラインから打つし。
フリースローラインより成功率は低いけど。
「どうだ〜!華奈ちゃん見た!?」
「はい。日向くんすごーい」
「棒読み!!」
華奈ちゃんの顔呆れてる……。