困り果てる俺に近付いて来て、ジーっと上目遣いで見られる。
早く俺を解放して下さい………
部活行きたいんですよ……。
「あ!それなら、セフレでもいいよ」
「俺そうゆうの好きじゃないから…」
「橙磨変わっちゃった〜!前はけっこう遊んでたじゃん!」
「今は泣かせたくない彼女いるから、ほんと無理。マジしつこい」
「ひどーい!」
セフレでもいいなら、他の男当たれよ。
体だけの関係とか、もういらない。
結香さえいてくれれば俺はそれでいい。
告白からしばらくした朝。
結香と下駄箱に行くと曇った表情で、下駄箱を開けて立ち竦んでる。
「どうした?なんかあったか?」
「…何これ……」
「…うわ…マジかよ…」
「どうしよ…っ。あたし何もしてないのに……」
結香の下駄箱から出て来たのは、ノートの切れ端に書いた悪口。
バカ、死ね、男たらし……などなど。
最悪だな………。
すぐに犯人は誰か思い付いた。
アイツだ……
京花に違いない。