【橙磨side】
オレンジ色に染まる放課後の屋上。
久しぶりだな、この感じ………
告白。
「橙磨……。あたし中学の時から、ずーっと橙磨が好きだったの」
「うん…」
「付き合って?」
「ごめん。無理」
目の前には、中学が一緒だった片山京花(カタヤマ キョウカ)。
明るめの茶髪に睫毛バサバサの濃い化粧で背は低め。
可愛い系の女子に分類されるんだろうけど、中学の時から一回も興味持ったことなかった。
わりとチャラくて、男からの人気は高かったな。
「あたしじゃダメなの〜?」
「ダメなの」
「物足りないない?」
「いや、そんなんじゃなくて……」
俺と結香付き合ってんの知らねぇの!?
同じ学年だったら大抵のヤツは知ってるはずなんだけど……。
「まず、俺は彼女いるし」
「知ってる。でも、好きなの。どうしたらいいー?」
だーかーら、知らねぇって!!
俺にどうしろと…?