もちろん、イケメンなのは性格だけじゃない。
余裕で180は超えてるであろう身長に、程良くついた筋肉。
完成度の高い女の子なら、誰でも認めるであろう顔。
それに性格だって、とても良い。
バスケ推薦で来たのに、それを鼻にかけず真面目に練習する姿勢。
普通にカッコイイ、と思う。
「ありがとう!悠矢くん!」
「お礼されるようなこと、なんもしてませんから!あと…悠矢で良いっスよ?」
「あ…うん、じゃ、悠矢で……」
「…そんな照れくさそうに言わないで下さい。俺まで照れる…」
あたしから顔を逸らした。
あ、顔赤い……。
なんか、こう…もっと女の子慣れしてるような子だと思ったのに違うみたい。
ってか、あたし橙磨とゆう彼氏がいるのに何照れてんのよ!!
年下恐ろしいわ……。
「と、とりあえず!ありがとね!あたし……華奈ちゃんの手伝いして来る!」
「あ、あの!結香さん!」
「ん?」
振り向くと顔を赤くした悠矢が下を向いた。
「やっぱ…なんでもないです」
可愛いなぁ、後輩!