慣れない新体制の部活で、やっと週末まできた。
橙磨と日向くんのコンビも順調…かな?
夜6時半に部活が終わり、片付けをするから結局帰りは夜7時。
ふぅ〜………疲れたぁ…。
「結香、帰ろー」
「うん!橙磨から石鹸の匂いする〜…」
「そんな俺の匂いが好き過ぎて制汗剤お揃いにしたんだよな〜♪」
「なっ、なんで知ってんの!?」
「日向から聞いた!可愛い〜結香ちゃん♪」
日向くん恐るべし!
橙磨に言っちゃうなんて!
確か、付き合う前からあたし橙磨と同じやつにしてた気がする……。
冷え込む夜を二人で歩いて、お互いの家に着いた。
今日はちょっと寂しい………。
「またね!橙磨!」
「ん……。結香さ、ちょっと元気ないね?空元気だ」
「う、嘘〜?そんなことないよ」
「……家に誰もいないんだ?」
電気が着いてないあたしの家をチラッと見て橙磨が聞く。
あたしはそっと頷いた。