マネージャーが、一人ってことで華奈ちゃんがお手伝いしに来てくれるようになった。


寒い中、一緒に手を赤くしてドリンクを作る。


嬉しいけど、ちょっと申し訳ない。


「ごめんね華奈ちゃん。いっつも頼っちゃって……」

「あたしが好きでやってるので、謝らないで下さい!少しでも…結香さんに恩返しがしたくて」

「恩返し?」

「はい!日向くんのことで協力して下さった恩返しです」


なんて律儀な子!!


ほんとに華奈ちゃん可愛すぎるよ。



ドリンクを持って体育館に行くと、今日は日向くんと橙磨は揉めてないっぽい。


良かった……。


「お、今日のドリンクちょうどいい!結香が進化した!」

「それは華奈ちゃんが作ってくれたの!嫌味っぽい!」

「え〜!華奈ちゃんうまいじゃん!ドリンク担当だな!」

「もう、バカ橙磨なんて知らなーい!」


あたしより華奈ちゃんが褒められると、少しモヤモヤする……。


妬くよ、橙磨…。


「拗ねんなよ〜。結香可愛いから拗ねないでー!」

「そうゆう問題じゃないもん!」


だけど、頭を撫でられたらやっぱりドキドキするっ……。


悔しい!