俺がゲームの電源を落とす時に気付いた。
結香、爆睡中。
俺に寄り掛かって幸せそうな顔で眠ってる。
寝顔は小さい時から変わんねぇな。
時計を見たら夜6時。
今日は部活自体が終わるの早かったから、そろそろ結香帰さないとな……。
「結香、起きろー。家帰るぞ」
「んっ……もう、帰ってるよぉ……」
「帰ってねぇよ。ここ俺んち」
「まだ寝る…」
………どーすっかな。
無理して起こすのも可哀想なんだよね、こんな熟睡してるから。
とりあえず、俺が抱き上げようとするとパチっと大きな目が開いた。
「お姫様抱っこだ……」
「俺のお姫様が起きないんで、このまま家に送り届けてやろうと思って」
「ヤダー!降ろして!お母さんに見られたら、どうするのよっ!」
「暴れんなって!今降ろすから!」
俺的には、おばさんに見られても全然オッケーなんだけど。
なんせ、公認カップルだし♪
まぁ、結香があまりにも暴れるので仕方なく降ろしてやった。