そう言って俺の頭をまたぐしゃぐしゃと撫で回すのが龍太さん。
俺、龍太さんみたいに頑張れる自信ないんだけどな………。
「俺に出来ますかね…?」
「知らねぇよ、そんなの。ただ、俺は橙磨なら頑張れると思って、お前を選んだ。ちょっとは自信持てよ」
「龍太さんに言われたら、頑張れそうな気が…」
「そんなわけねぇだろ!まぁ、とりあえず、来年でも1位取ったら報告よろしく!」
それだけ言って、静乃さんのところへ行ってしまった。
せっかく、龍太さんが俺を選んでくれたんだ。
期待裏切れねぇな。
俺、少し頑張ろう。
そこに、ふわっと笑った結香が抱きついてきた。
「おめでとう橙磨!すごいじゃん!副主将だって!」
「中学ん時は主将だったけどな!」
「それでも十分すごいよ。これは頑張るしかないね!」
「頑張るから、キスさせて?」
「嫌だ!ちょ、追っかけて来ないでよね〜!」
「ちょっとぐらい良いじゃんか!ケチ!」
すぐに頑張るから、結香に触れさせて!
練習とかで立て込んでて我慢した分、結香不足が激し過ぎてヤバイ。