【結香side】
緊張する………。
緊張し過ぎて朝ご飯も、お昼のお弁当も食べられなかった……。
「そんな緊張すんなって。大丈夫!」
「だ、だって緊張する……」
「静乃さん冷静だけど、すげー優しい人だから。怒られないって!」
橙磨の背中に隠れてあたしは、第二体育館へと向かう。
今日が男バスマネージャーとしての初仕事!
失敗したり足手まといは許されないから……。
「あれ~?新しいマネじゃん!」
「日向!今日部活来るの早いな!」
「だって、新しいマネに早く会いたかったから!橙磨とセットじゃなぁ~」
「うるせーぞ!」
橙磨と仲良しの金髪の男の子じゃん……。
めちゃくちゃヤンキーっぽい!!
「結香ちゃん、だよね?」
「う、うん……」
「俺、大澤日向!よろしく♪ちなみに、橙磨と大親友~♪」
「よろしくねっ」
良い人みたい……よかった。
橙磨の後ろを着いて行くと、あのキレイなマネージャーさんがいた。