頬を膨らませて拗ねたままの結香のご機嫌取りのために、俺は冷凍庫からイチゴアイスを取って来た。


アイスとメロンパンは結香の大好物。


元々は、俺が風呂上がりに食べようと思ってたイチゴアイスなんですケド。



「おいひぃ〜♪満足!」

「機嫌直ってくれた?」

「元から機嫌いいもーん。橙磨も食べる?」

「結香が食べさせてくれるなら」

「しょうがないなぁ〜。あーん」


口の中に冷たく甘いアイスが広がる。


口移し期待してたのに!!


まぁ、いいや。


結香がここまで機嫌良くなったんだし。


「はぁー……結香のこと食べたい」

「そっ、そんなにあたしと…そうゆうことしたいの?」

「シたいよ。男なんてみんなそんなこと考えてるんだって」


俺がそう言うと、部屋の小さなテーブルにアイスとスプーンを置いた。


顔を真っ赤にして伏せたまま小さく呟く。


「そんなに言うなら……。で、でも、妊娠とかまだダメだから…その辺がちゃんとしてれば…」

「いいの!?」

「橙磨がどうしてもシたいなら…いいよ」

「無理してシなくても、俺浮気しねぇよ?」


念のため最終確認。


結香が嫌がることは絶対にしたくない。